プリテスで言う”外向的”とは、いつも意識が外(周り=その場)を向きがちな人を指します。
近くにいる他人ひとりひとりに対してはもちろんですが、その場にいる人たち全員の言動や、場の雰囲気にいつもアンテナをピンと貼っている人。その場に対していつも自分がどう対応しようかと身構えている人を、外向的な人と定義してみます。
そのアンテナは社会的生物として、群れに受け入れてもらえているかを受信するためのものであり、より受け入れてもらいやすいよう行動するためのものということもできるでしょう。
これに対して”内向的”というのは、いつも意識が内(心の中=記憶)を向きがちな人を指します。
近くにいる他人に対しても、その人に関する過去の情報やその人に対する感情を思い出し、記憶を現実に重ね合わせて見ている人です。目の前にいる人に対する新たな情報や感情も、その記憶に追加しつつ、フィードバックしている人と考えてもらうと、わかりやすいでしょう。
その記憶は、危険をさけ、効率よく快適に生きるためのツールになっていると考えることもできます。
どんな人でも、「周囲へのセンサー」と「心の中の記憶」を、同時に利用しながら生きています。
が、人によって、どちらに重きを置くかのバランスが違います。その違いの結果、行動や性格に驚くほどの差が生じるようです。
外向的な人は、周りに気配りできる人であると同時に、人目を気にしすぎる人であり、その場に生きる人です。
内向的な人は、深く他人を理解できる人であると同時に、自分を棚にあげて他人を批判する人であり、場の雰囲気に流されない人でもあります。
具体的に考えてみましょう。
例えば、プリンスタイプとスペシャルタイプ。
両方とも、感情的な人たちですが、外向的か内向的かによって、
外向的で感情的なプリンスタイプは、その場にいる人達が、
テンションあげあげなのか、だれきった雰囲気なのか。
和気あいあいなのか、緊張して硬い空気なのか
一発触発なのか、喧々諤々なのか。・・・
言葉や態度はもちろん、表情、視線、声音、声量、顔色・・・
様々な要素を瞬時に読み取ります。
周囲が明るく良い雰囲気で、
諍いや対立があると落ち着かず、
自分が話題になることには特に敏感で、
集団から無視されることには耐えられません。
これに対して、同じ感情的でも、内向的なスペシャルタイプは、
過去に自分が相手に対してどんな感情を抱いたかが、
というより、基本、記憶は感情を中心に保管されていて、
自分があこがれたり、好ましいと思っている人の場合、
逆も同じ、嫌いな人といった場所、持っていたもの、
まさに、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態です。
スペシャルタイプは、自分にとって好ましい感情を想起させる、
イヤな気持ちが想起される人や物、場所に囲まれていると、
次に、リーダータイプとテスタータイプを考えてみましょう。
どちらも論理的な人たちですが、外向的か内向的かで、
外向的で論理的なリーダータイプは、プリンスタイプと同じく、
彼らが見ているのは、誰がどこにいて、何をしたり、
同時に、誰が指示を出し、誰がそれに従っているか。
微妙な力関係に、非常に敏感です。
少しでも早く、その集団の倫理観や評価基準を認識して、
自分が評価基準の中で有利なポジションを獲得し、
逆に、最下層に位置したり、まったく評価されない状態だと、
リーダータイプに対して、同じ論理的でも、
他人と接するときに、
それは、自分がその人を理解する上でのキーワードであり、
どんなときに喜び、どんなことで怒る人か。
具体的なエピソードや事件、
それが行動の基準になります。
テスタータイプは、様々な情報を蓄積して、
情報が少ない人や場所にいると、非常に警戒心が強くなり、
							